ネパールを訪れる全ての人はヒマラヤ地域に畏敬の念と同時に、深い魅力を感じます。ヒマラヤを眺めるだけでなく、できるだけ近くにたどり着きたい衝動に駆られるはずです。ネパール訪問の最大のアトラクションの一つがマウンテン・フライトです。時間やその他の事情で制約がある方にとってマウンテン・フライトは登山に代わってその夢を成し得てくれます。そして地球上で最も高い山頂を目の当たりにしその記憶を長く焼き付けておけることでしょう。フライトはカトマンズ空港からエベレストまで国内機やヘリコプターで飛行します。天候が良く景色が申し分ない場合のみ飛行が保障されます。
ベスト・シーズンは9月~5月までです。
マウンテン・フライトで見ることのできる山の名前を次に示します。
ランタン(Langtang:7234m):
最初に見られるのがランタンです。ランタン渓谷はマウンテン・フライトでは見れませんがヒマラヤ地域で最も美しいと讃えられています。
ゴサインタン(Gosainthan:8013m):
この山はネパールとチベット国境に位置しています。チベット名でシサパンマ(Shisapangma)と言い、多くのヒンドゥー神話、特にシバ神に関連があるとされています。
ドルジェ・ラクパ(Dorje Lakpa:6975m):
この山の名前はチベット語です。意味は"たくさんの雷神が棲む山"。仏教徒にとって神聖な山として敬われいます。1964年に一度だけ登山許可がおりましたが、その後1981年までは登られていませんでした。
ガウリ・サンケル(Gauri–Sanker:7134m):
この山の名前は二つのピークを持ち、それぞれの名前を結び付けて呼ばれています。というのもヒンドゥー教徒がシバ神とゴウリ神のペアのような山であると信じているのに由来します。この神聖なる山は1977年まで登山が制限されていました。その後1979年にアメリカ・ネパール合同隊が登頂に成功しました。
ローツェ(Lhotse:8516m):
この山はエバレストの南側に位置しているので、シェルパ族が"南の峰"という意味のローツェと名付けました。最初の登頂は1956年スイス隊によって成されました。
エベレスト(Mount Everest:8848m):
1852年に世界最高峰として発見され、後にイギリス人の測量技師ジョージ・エベレスト卿にちなんで名づけられました。ネパール名のサガルマータ(Sagarmatha)は"万物の頂点"という意味、チベット名のチョモランマ(Chomolongma)は"世界の母"という意味です。エドムンド・ヒラリー卿とシェルパ族のテンジン・ノルゲイが1952年月25日(エリザベス女王2世の戴冠式の日)に初登頂しました。